支援者の多くは家族会という形を取っています。要するに自分の子供が引きこもりになり、どうしたらいいか分からない、他の同じ経験をしている人とつながって安心したいって思っている親が大半です。そんな弱い人達が、この現代の引きこもりの感覚や、気持ちについていけると思いますか?どだい無理な話でしょう。

そもそも、引きこもりなるように仕向けた(教育した)のがその親達ですし、他人にすがる前に、まず自分の子供の前で、取り繕った親の顔を捨てて、本気の親の姿でぶつかってみろっていう話です。
そうしたら子供も自らの鎧を脱いで、ちゃんと話を聞くこともあるかもしれません。そういった、自分が変わったり、頭を下げたり、本気を見せたり、他者からみたらかっこ悪いと思われるかもしれないことを、親はこうあるべき、という感覚にとらわれてできないから、子供が親を信用しない結果になって信用を失うわけです。引きこもりの親はそこら辺が全然わかっていない。

支援者の「ああしたらいい、こうしたらいい」というのは話半分に聞いていたらいいと思う。こっちの状況や段階を無視して、押し付けてくるような提案にはかんたんに乗らない方がいい。当事者を支援している風で、押し付けてくる提案や方法論には必ず、支援者側にメリットがあるような仕組みになっていて、当事者が活動することが支援者側のメリットになることが多い。それくらいすぐできるような元気がある当事者ならいいけれど、みんながみんなできるわけでもないので、自分を尊重してくれる支援者をじっくり探すということもまた大事なことなのだ。

僕らは、支援者のいいカモ、食い物にされないように、昭和の根性論や、まずやってみろ的なイケハヤみたいな無責任論者に体よく動かされてはいけない。