引きこもりについて考えていくと、親の資産を使ってでも、障害年金+アルファでも、新規事業を起こす(ハードルは高いが)、所得を得る、不労所得を管理する仕事を得る、ということに辿り着かないと、自分の生きていく居場所が見つからないのではと思えてならない。

やはり、どんなに虚勢を張っても、生きていくためにはお金が必要だし、何もせずに親からこづかいをもらうというのは一見楽そうに見えて、その実、そこには後ろめたさという気持ちがいつもつきまとうからだ。そしてそれは人間の尊厳を失わせてしまう。そこが最も怖い。

自信がなくなれば、人目を気にするようになり、おどおどするようになるし、自分の中にある自己肯定感も失われていくし、そうして失われた自己肯定感は決して年齢とともに復活するような性質のものではないからだ。

私はこう思う。
親である程度の資産があるなら、その資産が不労所得を生むようにキャッシュフローの流れを作り、それを子供に管理させる(仕事を作り出す)。そして子供がそこから仕事の対価としてお金を得られるようにして、仕事の喜びと責任を果たす喜びを経験できるようにする。そうすれば自信も蘇ってくるはずだ。
障害年金+アルファでも同じこと。障害年金と、作業所の賃金で生活できるキャッシュフローを作り出し、それを以て自信を取り戻す。一人の社会人としての尊厳を取り戻す。

私はというと、もうすでに自分自身のキャッシュフローは生み出しているので、今度は仕事を作り出し、そこに元ひきこもりの人に仕事をやってもらい、その収益で雇用を生み出すことができないか、その社会実験をやってみたいと思っている。その情報収集の真っ最中だ。

10月には、高知県の助成を受けたスタートアップ企業のプレゼンがあるため、そこに投資できる芽がないか探しに行こうと思っている。いいスタートアップ企業に出会うことができれば、他者のアイディアに元ひきこもりの就労を組み合わせ、実益を伴う形が生まれてくるはずだ。