これは自分の経験を通して書きたいと思います。

引きこもっていた3年間、とりあえず人には全く会いたくなかったです。理由は外からの刺激煩わしくなっていたから。そのため雨戸を全部閉めて光が入ってこない部屋で3年間くらしていました。当然、昼夜逆転し、夜になってスーパーに行って見切り品を買ってくるという生活です。
あとは、アニメをa~zまで延々と見続けて、ゲームをやってという生活を送っていました。
当然、庭の草はぼうぼうになり、大家さんからも注意されるようになりました。引っ越しを検討したのは、家や畑を管理していくのにうんざりしたから、というのが一番大きかったです。

引っ越してからは、専業トレーダーになりその収入と、東京にいた時に買っていたマンションからの収入も併せて、その収入で暮らしていました。なんといっても草刈りをしなくていいのは天国でした。

その後、スイングトレーダーとして、1億円を達成し(後で急速に1億円切ったけど)、引きこもりの会に入会し、その中で役割をもらったりしてきたのですが、1年見てきて、引きこもりにはいろんな人がいるけれど、物事を客観的に見たり、自分から率先してリスクを取りに行ったり、新しいことにチャレンジするというのを極端に怖がる人が多いということに気が付きました。
自分の好きなことをやり、そのための軍資金は親からお小遣いをもらい、という考えのようです。ご飯も作ってもらい、これじゃ引きこもりやめる気にはならないよな、と内心思いました。そういう当事者を見ていると親も常識がないケースが多い。目の前のことにしか対処できないという感じ。子供に徹底的に甘い。お菓子やカップラーメンが食べたいといえば、何も考えずに与えるような親というイメージ。後は逆に俺様気質な親。

何か落ち度があって自分が注意されるのはいやだけど、一人前に批評したり、意見を通そうとする、そんな人が多いのにも驚きました。私が社会に出ていた時とは全く違う人種という感じがしたのを思い出します。自分の経験から言ったら、いつまでも親元にいて生活の面倒を見てもらうというのは恥ずかしいという感覚だったからです。

ついこの前も「ガスの元栓が開いていたので気をつけてください」と日誌に書いただけで、「自分が無能といわれてる気がする」と小言をいってくる当事者がいました。正直、どこまでこいつは甘ったれてるんだ、と思いましたよ。ガスの元栓を開けておいたままですみませんでした、が先だろう。そういう基本的な感覚が見についていない。おまけに人と話すときは、競馬のゲームを横目に人の話をつまならそうに聞く態度。

社会不適合者、といえばいいのかな、引きこもりの中には、パニック障害だったり、うつ病だったり、適応障害だったり、双極性うつだったり、いろんな人がいますが、親に過剰に守られている、いわば無菌室の中で育てられてきたわがまま子供が多い気がします。

そういう無菌室の中で育ってきた子供は周囲への気配りや、礼儀作法が下手です。電話にもまともに出られなかったりする(相手とのやりとりは怖いから)、人間自分の意見を通すからには、それだけの評価を得てないと通りません。そういうことを新入社員時代に嫌というほど学ぶはずなんだけれど、そういう機会がないまま、引きこもっていても考えはマイナス方向にいくばかりでしょう。
自分を大事に扱え、だったり、親に文句を言う前に、自分が動きましょう。

そのためには、まず病院に通って昼夜逆転を直し、マインドフルネスでもなんでもいいから、きちんと自分を客観的に見つめる訓練が必要だと思います。

引きこもりのみなさん、みなさんはみなさんが思っているほど評価はされていないです。
その現実を受け止めてください。