引きこもっている人達は、現状維持バイアスが強い人達ということができるかもしれません。
なにかにチャレンジすればいいということは「わかっている」けれどもそれを行動に移すこと
ができないからです。

現状維持バイアスの外し方は、数字やコストといった目に見える形で損失を提示することです。
人間だれしも損失は嫌ですから、それが具体性を帯びればいやでも動かざるを得なくなります。
それでも、動かない人は、恐らく病的に理解力がないということなので本人の資質と親の教育が
悪かったとして諦めるしかないです。もしくは病気の可能性があるなら病院行きましょう。

ただ、私が見てきた引きこもりには割と地頭がよい人が多い気がします。
ただ、頭がいいだけに、自分の気持ちで枠を作り、その枠自体が社会からずれてしまっているので、
もう時すでに遅し、で諦めてしまっている人たちが多い印象です。

そういう人たちにはなんとかチャンスを作りたいと、最近は日夜頭を悩ませています。
実力もあって、真面目で、引きこもりより楽しい生活を享受できるチャンスがあるのに、
もったいないと思うからです。

ただ、、
いろんな意見を言うけれど、いざとなったら「いや、やっぱり止めます」という人はそもそも
救うことができないので、関われません。

引きこもっている人に真剣に考えてもらいたいのは、自分の生活を改善するということは
「椅子取りゲーム」だよということです。そういうチャンスはだれにでも公平にやってくる
ものではありません。ある日突然目の前に現れるかもしれない。そしてそういうときは迷いなく
その椅子に座る行動力が必要です。

社会全体からみた引きこもり脱出の取捨選択はそういうところで行われるのかなと、思ってみたり
します。チャンスをものにできない、現状維持バイアスに凝り固まった人たちは親が何をいっても
聞かないし、待っていても行動を起こすことは決してないでしょうから。